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お尻の病気について

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1.痔核(いぼ痔)

1.痔核(いぼ痔)

痔核には内痔核と外痔核があります。

①内痔核
肛門の出口から約2~3cm奥の所まで皮膚の部分があります。ここまでを肛門といいます。肛門から少し直腸へ入った所に、静脈がたくさん集まって網の目の様になっている部分があります。この静脈の流れが悪くなって、うっ血して静脈の瘤(静脈瘤)になったものを内痔核といいます。

内痔核は病気の程度で治療が決まります。

第Ⅰ度
第Ⅰ度
症状 排便時に出血にする。
おしりに違和感がある。
治療法 軟膏をぬる。
痔核硬化療法(パオスクレ―):外来で注射による治療を施す。
第Ⅱ度
第Ⅱ度
症状 排便時に出血にする。
内痔核の脱出(出てくる)が自然に戻る。
治療法 痔核硬化療法(パオスクレ―):外来で注射による治療を施す。
痔核硬化療法(ジオン):入院で注射による治療を施す。
輪ゴム結紮法:外来または入院で、輪ゴムでしばる治療を施す。
Ⅲ度
Ⅲ度
症状 排便時に出血にする。
内痔核の脱出(出てくる)が、押し込まないと戻らない。
治療法 痔核硬化療法(ジオン):入院で注射による治療を施す。
輪ゴム結紮法:入院で、輪ゴムでしばる治療を施す。
痔核根治術:手術で切り取って治療する。
第Ⅳ度
第Ⅳ度
症状 常に脱出したまま。(出たまま)
治療法 痔核硬化療法(ジオン):入院で注射による治療を施す。
輪ゴム結紮法:入院で、輪ゴムでしばる治療を施す。
痔核根治術:手術で切り取って治療する。
外痔核

②外痔核
外痔核の多くは血栓性外痔核です。

内痔核と違って、肛門の外側の静脈に血栓(血豆)がつまる病気です。ストレスなどがかかると血液の流れが悪くなり、しかも血栓ができやすくなります。こういった状態の時に便秘や下痢等、腹圧がかかったり、重たいものを持った時などに血栓がつまることがあります。突然痛みが出て、腫れてきます。外痔核なので、中に押し込むことはできません。ただ血栓がつまって腫れて痛い状態なので、消炎鎮痛剤の坐薬や入浴などで腫れが引き、痛みは徐々に軽減してきます。

血栓は自然に溶けて吸収され治っていきます。基本は手術しなくても治ります。痛みが強い場合や、血栓の大きさが拇指大より大きい時などは局所麻酔をして血栓を摘出します。手術することで痛みはとれます。外来での手術で入院にはなりません。

2.肛門周囲膿瘍

2.肛門周囲膿瘍

肛門と直腸との間に肛門腺という分泌液を分泌する腺があります。この腺は一部、括約筋の中に入っています。この肛門腺が感染し、炎症をおこして化膿します。この化膿した状態を 肛門周囲膿瘍 といいます。この状態になると痛みが強くなり、切開して膿を出す必要があります。外来での処置で入院の必要はありません。

3.痔瘻(あな痔)

3.痔瘻(あな痔)

肛門周囲膿瘍で、切開して排膿をしても感染をおこした肛門腺(原因)が残っているので完全には治らず、切開排膿した部分(結果)との間にトンネル(瘻管)ができます。これを 痔瘻 といいます。

痔瘻を完全に治すには、原因と瘻管を取り除く痔瘻根治術が必ず必要です。ただ、肛門周囲膿瘍を切開して排膿した後、何の症状もない方も70%いらっしゃいます。切開排膿をしたからといって必ず痔瘻根治術が必要とは限りません。

4.裂肛(切れ痔)

4.裂肛(切れ痔)

裂肛は、便が硬かったり、逆に下痢の時に肛門に傷がつく病気です。転んで怪我するのと似ていて、便の調子が悪いと裂肛になりますが、便の調子を整えることで治っていきます。

一番大切なのは排便の調整です。 裂肛を繰り返し、排便の調子が良くても、痛みが強くなったり、裂肛が原因で肛門ポリープなどができて、慢性裂肛になった場合は裂肛根治術が必要になります。ただ、裂肛根治術は排便時の痛みをとることが目的ですので、痛みが強い人ほど、術後最初の便が楽にでます。1泊2日の入院で手術します。

5.皮垂

5.皮垂

裂肛や内痔核などが原因で、肛門の外側に皮膚のシワやイボができることがあります。このシワやイボのことを皮垂と言います。排便後、皮垂があることで拭きにくかったり、違和感になって不快感を感じることがあります。また皮垂が原因で肛門がかゆくなることもあります。

この皮垂を治すには手術が必要です。入院の必要はなく外来での手術になります。

6.肛囲皮膚炎

6.肛囲皮膚炎

肛門が痒くなる病気です。一日中痒くなく、お風呂に入ったり、お布団の中にはいったり、本来なら気持ちよくなる時に痒くなり、とてもつらい病気です。

原因としては、清潔にしようと入浴時に石鹸を使ってタオルでゴシゴシ洗ったり、排便後、トイレットペーパーでゴシゴシ拭いたりして痒くなってきます。また、洗浄便座で強い水圧で一生懸命洗浄しても痒くなります。あまり強く洗いすぎて、肛門に傷をつけたり、強い水圧で肛門を洗うと、水が直腸内にはいり、この入った水が後から出てきて汚れたり痒くなることがあります。また、肛門を消毒液で拭いたりすると悪くなります。肛囲皮膚炎は軟膏で治ります。

7.直腸脱

7.直腸脱

排便時や、時には立っているだけでも、直腸の粘膜が肛門外に出てくる病気です。直腸を固定している筋肉が弱かったり、肛門の締まりが悪いことが原因でおきます。直腸脱は手術が必要ですが、当院では、肛門を締めて、直腸が出てこないようにする手術をしています。入院での治療または、日帰り手術で行っています。

8.便秘

8.便秘

便秘は様々な原因で起きてきますが、基本は便に関しては、便の中に程よい水分があり、便のもとになる線維がありそして大腸が具合よく動く。この三つがそろって快便がえられます。

何が足らないのかをみて、足らないものを補うように緩下剤を正しく内服することで治療できます。管理栄養士による食事指導や「おなかにいいレシピ」を参考にしていただきながら、食生活にも関心を持っていただければと思います。